くるまの絵本
結婚する前のことだが、海外出張を機にふと疑問が湧いた。
日本には、クルマを擬人化した絵本がたくさんあるが、海外にはあるのだろうか?と。
子供のころの記憶を頼りに、絵本専門店で日本の絵本を買いあさった。
有名なところでは、福音館書店の しょうぼうじどうしゃじぷた(えっ?英語版もあるの!?)、とらっくとらっくとらっく
、 のろまなローラー
だろうか。
いずれもよく出来た本である。
大人になって改めて読んで、絵も話もしっかりしているのに感心する。
長く売れ続ける訳だ。
そのほかはクルマそのものを擬人化するというよりは、人が活躍するお話の中でクルマが活躍するものか、辞典になってしまうようだ。
結局最初に訪れたフィリッピンでクルマを擬人化した絵本は発見できず、台湾、ベトナムも同様。
唯一アメリカにあったが、メジャーなタイトルではないようだ。
そう考えると、もともとが絵本で擬人化された乗り物が活躍するきかんしゃトーマスの流れと言うのは、英語圏においてはライブ・アニメーションで発掘されるまで日の目を見なかったジャンルと言うことになるのだろうか。
短編アニメーションでは擬人化されたクルマの表現も見たような記憶もあるが、絵本と言う媒体では発達しなかったのかもしれない。
単に私のリサーチ不足の可能性もあるが。
ちなみにきかんしゃトーマス( THE THREE RAILWAY ENGINES)の初版は、1945年。
同じように汽車を題材としたきかんしゃやえもんは、初版が1959年だそうな。
クルマに限らず擬人化された機械が活躍する物語は、日本生まれではないものの、日本で独自に発展していった分野と考えてよさそうだ。
| 固定リンク
コメント