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素材を活かす能力

死滅した2トーン・カラーでコメントいただいたPrimeraさんのコメントからインスパイア。

フェラーリに348tb/tsと言うモデルがあった。
これもピニンファリーナのデザインによるものだが、先代にあたる328のテイストを残しつつ、90年代風にまとめられた美しいプロトタイプからほぼ忠実に量産型へ移行した。
その量産型デザインに対して発言された、デザイナーのコメント。
「気に入らないのは、ボディーと同色に塗られたドアミラーです」
確かにプロトタイプは、ブラックアウトされたミラーを備え、ウィンドゥ・グラフィックの美しさをスポイルしていないのに対し、量産型では木が生えたようなドアミラーが、ウィンドゥ・グラフィックの美しさを損なっている。

このように、部品に色を塗る塗らないは、デザイナーの明確な意図の上に決められるべきだと思う。

国産車では、輸出仕様はプラスチック素材のバンパーやサイド・プロテクション・モールを使用しているのに、国内仕様はわざわざ色を塗っているケースが多い。

ボディー同色は、本当に見栄えが良いだろうか?
同色にしてしまうと、ボディー上のアクセントとなる部分が目立たなくなってしまう。
どこを見てものっぺりしてしまうのだ。
どんなにデザイナーがクレイモデルを手間かけて削り込んだところで、そんな苦労は何もわからなくなってしまう。
結果、どのクルマを買っても同じにしか見えないという現象がおきるように思う。

だから、オリジナルぶち壊しの凸凹エアロの登場となる。

続く‥か?

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コメント

348、確かにドアミラーが巨大ですね。でも、この車、フロンからサイドに回る黒のラインが効果的ですね。似たような手法は、先代のフェアレディZでもあったと思います。

あと、一昔前までは、サイドシルを黒く塗って、ボディサイドをスリムに見せる工夫がありました。大変効果的だと思っていたのですが、いつのまにか、廃ってしまいましたね。

Primera

投稿: Primera | 2005/10/28 20:33

黒い塗装は、塗装の手間が増えるのでコストアップとなります。
そのため敬遠しているのでしょう。

高級車といわれるクラスでも、角度によってえらく安っぽく見えることがあるのは、このような細部処理に手を抜いているからだと思います。
賢ければ黒く塗るか、目立たないようにデザインするかです。

同様の処理は、ホイール・ハウス内を黒く塗るなどありますが、最近のクルマはほとんど省略されています。
もっとも、フェンダー・ライナーがいまや標準化されているので、これで代用という目論見もあるようですが。

投稿: くるまこのみ | 2005/10/29 01:51

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