« なぜ誰もやらなかったか? | トップページ | 冬のビール »

クルマにとってルーフとは何か?

アウトランダーのルーフについて調べていたら、こんなのを見つけた。

ここでの争点のひとつに「ルーフ・パネルはボディー剛性を担うか否か」というのがある。

はっきり言うと、セダンのようなトランク・ルームを持つ構造の場合、ルーフが載らなくてもクルマは成立する。
それは、ベルトラインから下にボディー左右を結ぶパーツがあるためだ。
ハッチバック構造の場合は、バック・ドアの間口に強度を持たせるため、ボディー全体で見るとロール・ケージを組んだような構造になる(もちろん外からは見えない)。
が、これも、バックドア間口の構造さえ構成されていれば、車として成り立つ。

ルーフに求められる強度とは、ロールオーバー時の乗員保護と積雪時の荷重に耐えるためのものといっても過言ではない。
それ以外の強度は、ボディーの下部分がほとんど担っている。
正面衝突は、フロント・ピラーとルーフの付け根部分の折れ曲がった部分がネックだが、ルーフそのものに強度はほとんど求められない。
側面衝突の要件で、センター・ピラー部の繋ぎは少しは強化されているが、側面衝突もほとんどの衝撃は、ドアのインパクトビームからロッカー部とピラーに分散され、ルーフへの入力はごくわずかだ。
超高速走行時の静粛性の為にフロント・ウィンドゥの部分が強化されることがあるが、パネル自体はボディとの共振が問題になるくらいだ。

ルーフの構造は、大きく分けるとルーフ・パネルとサイド・パネルの左右をつなぐレインフォースの二つの分けられる。
ルーフ中央部にレインフォースが入るようになったのも、元はといえば意匠上ルーフパネルにビードが入れられなくなったのが発端で、ビードが平気で入れられる商用車では驚くほど本数が少なかったりする。

昔から語られている「後付けサンルーフを入れたら、ボディー剛性が落ちた」というのは、後付けサンルーフの取り付けがずさんで、ガタピシ音がしたということなのではなかろうか。
数値的に検証したわけでもなかろう。
そもそも私がこの話を聞いたのは25年位前の話だから、その当時の国産車ならひょっとするとサンルーフ側の剛性のほうが高くて、ボディーがよたっていたのではなかろうか?

|

« なぜ誰もやらなかったか? | トップページ | 冬のビール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: クルマにとってルーフとは何か?:

» 車ネタ3題 [なにはともあれ]
 ここで車ネタは殆ど扱っていない。 ホントは色々書いていきたいのだが、ついつい他のネタに行ってしまう [続きを読む]

受信: 2006/01/27 12:08

« なぜ誰もやらなかったか? | トップページ | 冬のビール »